セレシオン すみれステークス出走
☆26日の阪神競馬(すみれS・芝2200m)に特別登録を行いました。
友道厩舎にはオレもいる! 2戦2勝の血統馬セレシオン(牡、友道)が、土曜阪神のすみれS(リステッド、芝2200メートル、26日)で無傷の3連勝を狙う。レースぶりには粗削りな面も残すが、高い素質と持ち味の勝負根性で勝ちきってきた。ここも突破なら、クラシック路線への視界も開ける。 今年も多くのクラシック候補を抱える名門・友道厩舎の中で、まだ底を見せていない1頭が素質馬セレシオンだ。母クルソラはアルゼンチンでG1・2勝。半姉には15年桜花賞2着、オークス3着のクルミナルがいる。前走の梅花賞を勝ってデビュー2連勝。4頭立ての少頭数だったが、3着馬が次走のきさらぎ賞でも3着とレベルは高かった。 ただ、気性面には課題を残した。友道師は「調教では成長していると感じていたが、前走は返し馬から変なところを見せていた。道中は他馬に寄っていって、ゴール後は外へ飛んでいった。それで勝ちきるのだから、能力はあると思うんだけどね」と振り返る。 その中で、師はセールスポイントに勝負根性を挙げる。前走も2着馬とのマッチレースを頭差で制した。「最後の勝負根性。新馬戦を見てもそうだし、2戦目も差し返されたかなというところから差し返した。前向きさはあるし、真面目に走っていないから距離も全然もつと思う」。闘争心は計り知れない。 初コンビとなる和田竜騎手の手腕にも期待を寄せる。「癖のある馬にもガッチリ乗ってくれる。1週前に乗ってもらった時に少し悪い面も見せていたし、それで分かってくれていると思う」。粗削りな状態で3連勝なら、その先のクラシックへ夢も広がる。「ここをクリアできればね。期待はしていますし真面目に走ってくれれば。気性面だけだと思います」。大舞台に向け試金石の一戦だ。【奥田隼人】 ◆友道厩舎の3歳牡馬 すでに15頭がデビューし、実に10頭が勝ち上がりを決めている。中でも代表格は無傷の3連勝で朝日杯FSを制したドウデュース。ホープフルS4着のフィデルが続く。さらに、良血ダンテスヴューはきさらぎ賞で、“4・7億円馬”リアドは若駒Sで2着。他にも共同通信杯4着ジュンブロッサム、エリカ賞勝ちサトノヘリオスに、先週のフリージア賞を勝ったジャスティンスカイなど期待馬、素質馬がめじろ押しだ。 ◆近年のすみれS勝ち馬 昨年1着のディープモンスターはクラシック3冠を皆勤。皐月賞7着、ダービー16着、菊花賞5着だった。19年1着サトノルークスは菊花賞2着。17年1着クリンチャーも菊花賞で2着に好走し、古馬になって芝&ダート重賞制覇。
友道調教師のコメント
- 23日は栗東CWコースで追い切りました。「今朝はCWコースで3頭併せを行いました。先週に引き続き和田騎手に乗ってもらい、6ハロン79秒6、ラスト1ハロン11秒5というタイムで、後ろから来たドウデュースに少し遅れるぐらいの内容でした。先週お伝えしたようにハミを替えてみたのですが、制御力が強すぎたようで馬が気にしているとのことなので、戻して普通のハミで行きます。動きはいいのであとは集中して走ってくれればと思います」(友道師)26日の阪神競馬(すみれS・芝2200m)に和田竜騎手で出走を予定しています。
あばた先生の前走時走法診断
しっかりと走れている時の走法はやはり綺麗で素晴らしいものがあります。新馬戦の時よりもストライドが良く伸びるようになってきて順調にきていますね。後肢の踏み込みも十分で前脚の捌きに余裕が出てきた分、トビが高すぎた問題は抑制できてきています。
右手前の直進性が非常に危ういところは課題です。クビの位置が決まらず、後肢の運びなんかもバラバラになっているため、なかなか制御が難しそうです。この点では右回りの方がスムーズに運べそうですね。
色々と危ういところが多かったですが、競り勝った相手は弱くないですし、子供っぽいところがなくなってきたらかなりやれるんではないでしょうか。