単勝1・5倍の1番人気に応えて鮮やかに差し切った。ハーツクライ産駒のセレシオン(栗・友道、牡)が4頭立ての一戦を制して、デビューから2連勝を飾った。道中は最後方からじっくりと進み、4コーナーで外へ。直線は内にモタれながらもメンバー最速の上がり(3ハロン34秒0)を駆使して、押し切りを図るトゥデイイズザデイをアタマ差捕らえた。 川田騎手は「初戦以上に性格に難しさが出てきて、途中からずっと内にササりながらでしたし、ゴールしてからは外に飛んでいっていました。そういう面が大人になってくればと思います」と評価。まだまだ幼さを残しているが、そのぶん伸びしろもたっぷり。半姉に桜花賞2着、オークス3着馬のクルミナル(父ディープインパクト)を持つ血統馬が、クラシック戦線に名乗りを上げた。
友道調教師のコメント
- 16日の中京競馬ではまずまずのスタートから一団馬群の後方でじっくり進める。3コーナーから徐々に進出し、直線は外目から前に並びかけると最後ギリギリ交わして優勝。「今日はありがとうございました。やはり能力は高いと思わせる内容でしたね。ただ、血統的なものかジョッキーは“レース中はずっと内にモタれていて、ゴール前先頭に立ったら今度は外に行こうとするなど、とにかくワガママ”と言っていて、このあたりを考えると少頭数は良かったのかもしれません。ジョッキーがしっかり乗ってくれたことは次に繋がると思いますが、まだ子供っぽい馬で精神的にも危ういところはありますから、今後については慎重に考えていきたいですね」(友道師)1頭除外になり4頭立てという極端な少頭数になりましたが、道中も問題なく折り合っていましたし、最後はきっちり交わしてくれました。追い出してモタれるところなどまだまだ幼さは見せていますから、このあたりが今後の課題になりそうです。この後は馬体を確認してから検討します。
あばた先生の走法診断
しっかりと走れている時の走法はやはり綺麗で素晴らしいものがあります。新馬戦の時よりもストライドが良く伸びるようになってきて順調にきていますね。後肢の踏み込みも十分で前脚の捌きに余裕が出てきた分、トビが高すぎた問題は抑制できてきています。
右手前の直進性が非常に危ういところは課題です。クビの位置が決まらず、後肢の運びなんかもバラバラになっているため、なかなか制御が難しそうです。この点では右回りの方がスムーズに運べそうですね。
色々と危ういところが多かったですが、競り勝った相手は弱くないですし、子供っぽいところがなくなってきたらかなりやれるんではないでしょうか。