カミニートデルレイ
☆11月28日の東京・ベゴニア賞〔福永祐一〕
大久保調教師のコメント
大久保龍志調教師「今週は東京競馬場までの輸送が控えていますので、25日の追い切りは坂路で負荷を掛け過ぎないように注意して行いました。全体が52.4秒で、ラスト1ハロン12.0秒と、時計的には速くなってしまったものの、最後まで軽快に駆け上がってくれましたし、一度競馬を使ったことによって、更に動けるようになっていますね。初戦はいかにも訳が分からない感じでしたし、直線での反応はそこまで良くなかったものの、エンジンが掛かってからの伸び脚はさすがでしたね。一度競馬を経験したことによって、精神面がどのように変化するか注意して見ていましたが、適度にピリッとしたところを見せつつも、良い意味で落ち着きがありますし、心身ともに良い方に向いているのは間違いないです。相手関係が強化されて厳しい競馬になると思いますが、カミニートデルレイ自身も上積みから前走以上のパフォーマンスを見せてくれるはずなので、ここでも良い走りを見せて欲しいところです」
あばた先生の前走の走法診断
スタートしてからの追走はゆったりとした回転で綺麗に脚を伸ばしながらの形。普通の馬だとマイルでは忙しくなりそうなくらい大きめのフォームですが、悠々と追走しており、この時点で正直勝ったと思いました。 クビの使い方はやや地面からの反動をいなせていない分があって、やや跳ねるような形も見せていました。少しだけ硬い感じですね。それでも周りと比べれば全然良い方だと思います。 直線では少し福永Jの動作が気になりましたが、促してからは手前を変えて余力十分でスパート。この際もまだ回転的にはかなり遅いんですが、トビの高さ・ストライドの大きさがあり、あまり力んでなくてもグイグイと進んでいくような強さを見せました。明らかに東京向きの格好でしたので、遠征でのレースは陣営と調教師のファインプレーですね。 フットワークが軽やかかつ雄大で、スケールの大きさを感じました。一方後肢の連動性はまだまだで、回転がグッとあがって来る感じが無いので、ここは今後の伸び代として期待します。 個人的には中距離で先行させて良さが出るタイプに見えました。クラシック路線、アリなんじゃ無いですかね。