10/15〜16 出資馬結果と走法診断

 

 

あばた氏による走法診断を

またこちらのブログにて復活させます!

 

 

 

なべぞう厩舎10/15〜16 走法診断

 

 

アンスリウム

 

3着 アンスリウム(松本大輝騎手)
「思っていた以上に良いポジションを取れました。切れるタイプではないので、3~4コーナーで勝ち馬より先に良いポジションに上がりたかったのですが、少しモタつくところがありました。それでも最後まで止まっていませんし、次に繋がるレースはできたと思います」

トビはやや遊びがあって高い感じがありますが、前脚の上がりが良くなく、全体的な運動は硬めに見えます。クビはやや突っ込みながらも状態は起きているので、身体つき自体は内面も外見もキチッとしていますね。
バネ感が無い分、動作はカッチリとハマっていて、時期的に早くから動けるタイプの走法です。今回の終いは、最後の1Fくらいのところで外に出してからようやく手前を変えて伸びを見せた形。鞍上のヘグリだと思います(直球)
厳しい評価になりますが、この手の硬い動作の馬は早く勝ち上がらせるのが鉄則で、その後の走法的な良化余地はあまり大きくないかもしれません。

 

 

グラニットピーク

 

10/15(土)東京2R 2歳未勝利〔芝2,000m・7頭〕3着[5人気]

チークピーシズ着用。まずまずのスタートを切ると、道中は好位の一角に付けてレースを進めます。直線はジリジリとした脚色だったものの、ゴールまで長く脚を使って3着を確保しています。

林徹調教師「装鞍所までボーッとしていてスイッチが入らずに、これで本当に大丈夫かなと心配な部分があったのですが、パドックに入ると一気にスイッチが切り替わって、結構気が入った様子で周回していました。初戦時ほどでは無かったものの、C.ルメール騎手が騎乗する際も大人しい感じでは無かったですし、返し馬もグッと気持ちが乗った状態で走っていました。その影響でレースでもテンから力んで走ってしまっていましたし、調教ではプラスの効果が見られたため着用したチークピーシズも、『これだけ気持ちが入ってくるのであれば必要ないのではないか』とジョッキーは話していました。前半から力んで走っていた分、最後まで体力が持つか心配な部分があったものの、直線では気持ちを切らさずに最後までよく脚を伸ばしてきてくれました。『距離はマイルからこれくらいで良さそうですし、息遣いには少し荒さがあったものの、パフォーマンスに影響するほどでは無かったです』とルメール騎手は話していて、良い結果を残せなかったことは申し訳なく思いますが、初戦時に比べると前進した姿を見せてくれました。精神的にオンとオフしかなく、その間で気持ちを維持できなかったりと課題は残しているものの、地力のあるところを見せてくれて良かったです。この後はレース後の状態をよく確認してから、どうするか決めさせていただきたいと思います」

かなり身体を使えるようにはなってきました。一歩一歩の重さは残りますが、ストライドとトビの形は改善されてきています。ただ、まだ動作が緩く、各関節の動きにハマっている感じがないため、じっくりと見ていくことになるかと思います。未勝利は現状の能力でもメンバーによっては足りそうです。

 

 

ミオカーロ

 

清水久詞調教師「中間に一頓挫あったものの、調教を再開後はすこぶる順調に進められましたし、追い切りを積み重ねていくにつれて動きが良くなっていましたから、初戦から良い走りを期待していました。阪神競馬場に到着後はトレセンで過ごしている時と同じような雰囲気でしたし、パドックでも自分から歩いていく気持ちが窺えました。返し馬もジョッキーが丁寧に行ってくれたこともあって、前に馬を置いても嫌がることはなかったですし、この感じならレースでも力を出し切ってくれると思いました。ただ、ゲートを五分に出た割には、スッと流れに乗り切れず、道中は押っ付け通しでしたし、ペースが上がったところでは置かれ気味になってしまいましたね。最後もバテはしなかったものの、盛り返すほどの脚は見られませんでした。レース後、川田将雅騎手は『心身ともに幼いところが目立っていましたね。道中はハミを掛けて促していかないと流れに乗って行けない感じでした。最後までしっかり追ったことで、次はもっと動けるようになってくれると良いのですが・・・』とコメントしていました。大型馬特有の緩さがあるのは確かですが、レースではまだ遊びながら走っていたところを見ると、成長を促すのは勿論のこと、競馬を経験させて走りに対して前向きになってもらわないといけませんね。この後はトレセンに戻って状態をよく確かめた上で、続戦するか検討させていただきます」

 

スイッチが入らず参考外かもしれません。
動作が緩慢でピッチの上がらない感じがあり、トビはゆったりと高いですね。踏み込みの感じからはダートっぽさは無いですが、芝のスピードに対応するようなスムーズさもなく、この感じだと怪しいです。
ただ、力入れて走れた時にどれくらいになるのか、次で判断したいですね。

 

 

 

プレミアスコア

 

(牝3、栗東・松永幹夫厩舎)
スタート後につまずいて騎手が落馬したため競走中止。同馬および鞍上の松本大輝騎手は人馬ともに異状なし。

 

わずかに差し切り勝ちで痺れました。川田が乗っていたかのような鮮やかなレースぶりでした。
と言うのは冗談ですが、脚さばきや反応から見るに砂への対応は十分出来そうですね。ダート馬の中で比較すればストライドが伸びるし、姿勢も綺麗に起きています。参考になるかは微妙ですが、全くダートが走らないなんてことは無さそうです。

 

 

エーデルブルーメ

 

安田隆行調教師「おめでとうございました。依然馬体に緩さは残りますが、体重が10kg増えていたものの、馬体を見ていただいても分かるように決して太く映ることはなく、成長分と捉えて頂いて良いでしょう。1勝クラスに昇級してからはあと一歩及ばないレースが続いていましたが、崩れず走ってくれていましたし、全てが噛み合えばあっさり勝ち上がってくれると思っていました。ひと夏越して心身ともにパワーアップしたことで、これまでになく良い内容で勝ち上がってくれましたね。西村淳也騎手は『外枠で前に壁を作れなかったため、これまでよりも少しハミを取り過ぎるところはありましたが、大きな問題は無かったです。その分行きっぷりが良くなって位置を取れるようになったので、これは決して悪いことではないです。また、早め先頭から押し切る形となりましたが、抜け出してからもソラを使うことは無くて、こうした瞬発力勝負でも最高の結果を得られたことを褒めてあげてください。これからもっと成長してきそうなので、昇級しても楽しみです』とコメントしていました。ここ最近はローカル開催を狙って使わせていただきましたが、この馬なりに着実に力を付けていますし、今日の内容であれば力の要る本場のコースでも良い競馬をしてくれそうですね。古馬になれば更に良くなる馬だと期待していましたが、思惑通り育っていますから、今後が更に楽しみです。この後はトレセンに戻って状態をよく確かめた上で、今後の予定について相談させていただきます」

 

問題なく走れています。前回の診断時に”順番待ち”と言った通り、このクラスで求められるレベルには十分到達していました。前脚の上がり方が綺麗でクッション性のある後脚のバネ感から身体の使い方に安定感があるのは相変わらずの長所ですね。これだけストライドが伸びるのは才能です。新潟外回りはこの馬の長所が1番活きるコースかもしれません。
後は終いにクビがもう少し下がって前側に重心が移行していくと飛びの高さが押さえられてキチッと末脚を安定させられそうです。