5月21日、22日の出走馬結果

 

 

ラビュリントス

 

 

田中調教師のコメント

 

  • 18日の門別競馬ではまずまずのスタートから先手を奪う形でレースを進める。直線では追い上げる後続馬をキッチリ突き放して優勝。「ありがとうございました。今回は負けるわけにはいかないと考えていましたから、結果を出せて良かったです。1200mでも我慢は利いていましたが、前回以上に気持ちが入っていたので、今後はそのあたりが如何にレースで作用するかがポイントになりそうです。まだまだ上を目指せる馬ですから、次走以降も期待しています」(落合騎手)「中1週でしたが体を増やして送り出すことができましたし、今回は負けることはできないレースでしたね。しっかり結果を出すことができて良かったです。会員の皆様、おめでとうございました。今回は馬が頑張ったことに加えて、前回とは馬場の砂厚が薄くなってことで走りやすい設定だったこともプラスに働いたように思います。何よりキッチリと認定競走を勝ってくれましたから、次走以降が楽しみになったのは言うまでもありません。この後は入厩からここまで頑張ってくれましたので、いったんリフレッシュ期間を設ける予定です。折を見て、空港牧場へ送り出し、フレッシュな状態にした上で次走へ向かっていければと考えています」(田中師)デビュー戦は勝利こそ掴むことはできませんでしたが、2着以下は突き放していましたので、スムーズな競馬であれば巻き返しが可能と見ていました。今回は間隔が詰まっていた中でプラス体重で送り出すことができただけでなく、しっかり後続の追い上げを凌ぐ走りを見せてくれました。無事に初勝利を掴むことができましたので、このあとについてはいったんリフレッシュ期間を挟む形で検討しています。

 

あばた先生の走法診断

 

おめでとうございます。 クビの使い方が抜群に良いですね。この時期の馬としてはここまで綺麗に連動性をまとめ上げられるのはなかなか素晴らしいことです。そのクビですがやや低めではありますので、状態がもっとしっかり起きてくると、前脚の上がり方としては良くなってくるかと思います。やや前傾した重心のバランスですが、この面が影響していますので、これも今後変わってくるかなぁと言う印象です。なんにせよ、元気で後肢の運びも上々ですから、楽しみな馬です。

 

 

エバーフレッシュ

☆5/21(土)中京1R 3歳未勝利〔D1,800m・11頭〕5着[5人気]

 

松永調教師のコメント

チークピーシズ着用。五分のスタートから、促しつつ好位の外目に取り付けます。勝負どころで徐々に置かれてしまうものの、最後の直線コースでは盛り返して5着に上がったところでゴールしています。 松永幹夫調教師「依然、体つきは細く見えますが、体重が6kg増えていたように徐々に実になってきているように思います。非力な馬ですから、力のいるパサパサの馬場が合うか気掛かりでしたが、道中は進みがもう一つでしたし、終始押っ付け通しでしたね。勝負どころで置かれてしまった時は厳しいなと思ったものの、最後の直線ではしぶとく伸びて掲示板を確保してくれたように、この馬なりに力を付けていると思います。レース後、鮫島克駿騎手は『もう少しすんなり流れに乗って行けると思っていましたが、前半は思いのほか追走で一杯でした。ペースが緩んでいる間は大丈夫でしたが、勝負どころに差し掛かると置かれ気味になってしまいましたし、非力なところが目立っていました。ただ、最後はしぶとく盛り返してくれましたし、諦めずに全力を出し切ってくれたと思います』とのことでした。現状は脚抜きの良い馬場の方が競馬はし易いように思いますが、この馬なりに堅実に走ってくれるようになってきましたので、何とか次走で勝ち上がれるように努めていきたいと思います。この後はトレセンに戻って状態を確かめてから相談させていただきます」

 

あばた先生の走法診断

 

エバーフレッシュ ダート転向後は、テンの走法なんかはほんとに見違えるように状態が起きて踏み込みが強くなりました。脚抜きの良い馬場で前走は好走していましたが、本質的には乾いたダートも問題ないかと思います。 今回の敗因としては、向正面ですね。映像を確認してもらうとわかりやすいですが、砂を被ったか、嫌気がさしたかわかりませんが、前脚の動きと後脚の動きがバラバラになり、背中の部分が大きく動きピッチが低下している区間があります。ここで動作的には完全に崩れてしまった感じがあります。ジョッキーのコメントや調教師のコメントを確認した上での判断になりますが、しっかり走れている際の走法は申し分ないので、このような精神的な面・慣れの面が課題になってきそうです。

 

 

エーデルブルーメ

 

 

☆5/21(土)新潟9R 早苗賞〔芝1,800m・10頭〕2着[1人気]

 

 

安田隆調教師のコメント

ややモッサリとしたスタートから、無理せず中団の外目で折り合いを付けます。そのまま4コーナーを回ると、残り600m付近から満を持して追われますが、一旦は抜け出したもののゴール手前で交わされ、惜しくも2着でゴールしています。 安田隆行調教師「新潟競馬場までの輸送がありながらも6kg体重が増えていたように、良い状態で臨むことが出来ました。レースでは、ジョッキーが馬場を考慮して上手く立ち回ってくれましたし、最後の直線で抜け出したところで勝ったと思いましたが、更に外から勝ち馬に交わされてしまいましたね。敗れはしたものの、2戦続けて僅差のレースをして大崩れはしていないですし、控えてもしっかり脚を伸ばしてくれたように、自在性が出てきました。レース後、岩田康誠騎手は『最後の直線で外に出して行けるように、前半は包まれない位置で流れに乗っていきましたが、考えていた通りのレースが出来ました。最後の直線で大外から抜け出したところまでは良かったのですが、勝ち馬がこちら以上に外を狙ってきたのは予想外でした。かなりタフなレースだったと思いますが、乗り易い馬でしたし、すぐチャンスがあると思います』と健闘を称えていました。非力なところは残っていますが、この馬なりに力を付けているのが目に見えて感じられますから、次走こそ勝ち上がれるよう努めていきたいと思います。この後はトレセンに戻って状態をよく確かめたうえで、検討させていただきます」

 

 

あばた先生の走法診断

相変わらずストライドは大きく、トビの格好はいい形をキープできています。惜しい形が続いていますね。もう一つ上のレベルを求めるにはどうかという視点で分析してみようと思います。 まず、追走時ですが、クビがやや高くトビの高さには余裕があります。前肢・後肢の連動性は取れていますが、推進力はまだ若干上向きに逃げている感じがあるのでこの点を修正できるともう少し余裕を持って追走できそうです。終いの形は回転力に乏しいですが、身体を大きく使いストライドは伸びています。この走法の特徴的には、新潟を使ってきたのは好感が持てますね。ただし、右手前で力を入れた際に左前脚の捌きはややアウトステップ気味で直進の安定性に欠ける面があります。そのため使える脚はもう後一歩というところで、今回も終いはややモタれ気味だったかなぁという感じです。 ややハイレベルな内容を求めましたが、現状の形でも十分良い方だと思います。順番待ちの列に並んでいるという状況であることは変わりありませんし、今後の伸び代も十分で期待できる馬だと思います。

 

 

ベッラノーヴァ

 

☆5/21(土)東京7R 4歳上1勝クラス〔芝1,400m・16頭〕優勝[1人気]

 

金成調教師のコメント

外枠からスタートして横の馬と接触してしまいますが、中団まで追い上げます。抜群の手応えで直線へ向くと、外からグングン加速して前にいた馬たちを捕らえ、2020年10月の新馬戦以来となる勝利を手にしています。 金成貴史調教師「おめでとうございました。前走、福永騎手が競馬を教えてくれたので、外枠でもこの馬なりに我慢が利くようになっていましたね。ルメール騎手も上手く宥めながら追走させて、直線に入ってからも脚を溜めることが出来ましたし、あそこからゴール前きっちり捕らえられるのはやはり一流騎手の技だと思います。これから3歳の骨っぽいところと一緒に戦う前にこうして2つ目の勝利を挙げたことは非常に大きいですし、今日の内容であればまだまだ楽しみですね。距離に関しては、上のクラスに行けばペースがまた上がるでしょうから、折り合いはスムーズになると思いますので、マイルまでは守備範囲かなと思います。また、小柄な牝馬ながらキレだけでなくパワーも兼ね備えている馬なので、こうして少し湿った馬場でも力を発揮することが出来ますし、とても頼もしいですね。ルメール騎手のコメントは『初めて乗せてもらったのですが、小柄で可愛い馬ですね(笑)。とても手応え良く直線へ向けましたし、追い出してからは良い瞬発力と軽快なフットワークを見せてくれました。この条件もピッタリだと思います』と笑顔で話していました。続けて使わせていただきましたから、トレセンへ戻って状態を確認した上で、ひとまずノーザンファーム天栄へ出させてもらいたいと考えています」

 

 

あばた先生の走法診断

おめでとうございます。 この馬については、伸び悩んでいる時期から診断を始めさせていただいた馬で、走法的には光るものがあったため気にかけていた一頭です。 3走前に、このように書きました。引用します。 相手関係のレベルが上がろうとも、いい騎手を確保できる開催先でやってあげた方がいいです。事前診断でも触れた通り、測って差しに行く技量が求められるタイプですね。 上手いこといい騎手が回ってきますように… 走法的に、突っ込んでいたクビの位置が補正され身体の使い方が噛み合ってきました、回転力があり、素直に加速できる走り方のため、脚は測って使えばいい切れ味が出せる馬だと思います。今後の課題としては追走時の連動性でしょうか。後肢の動きがもう少し安定してくると、身体の使い方に一本筋がはいり安定感が出るかと思われます。