☆2/20(日)東京5R 3歳1勝クラス〔芝1,600m・15頭〕優勝[1人気]
2月20日の東京5R・3歳1勝クラス(芝1600メートル=15頭立て)は、1番人気のラスール(牝、美浦・藤沢和雄厩舎、父キタサンブラック)が、堂々の横綱相撲で勝利してオープン入りを決めた。19年の阪神大賞典など重賞3勝を挙げたシャケトラの半妹という血統馬。勝ち時計は1分34秒4(重)。 【データで見る】ラスールの戦績、血統など うまくスタートを決めて、そのまま好位2、3番手で流れに乗った。直線では徐々に加速し、最後は内から伸びて追いすがるアグリに2馬身差をつける完勝だった。前走のシンザン記念(7着)は出遅れてちぐはぐな競馬に終わったが、自己条件できっちりと巻き返してみせた。 ルメール騎手は「大人になった。いいポジションが取れて、今日は冷静に走れたので、直線では長くいい脚を使えた。能力はあります」と、中身の濃い勝利を評価。今月で定年を迎える藤沢和調教師は19日の東京12Rのキタノインパクトに続く、うれしい白星。「この間も今日の競馬をしてくれたらよかった。今後も頑張ってくれるでしょう」と、いつもの笑顔を浮かべて喜んだ。
藤沢調教師のコメント
調教助手「おめでとうございます。今回はデビュー時と同じように木曜日から東京競馬場に連れて来てスクーリングを行う等の対処をしてきたことで、前走時よりも落ち着いてレースに挑むことが出来たと思います。それはスタートにも表れていて、ポンとゲートを出ることが出来ましたし、その後も楽に行き脚が付き、良いポジションからレースを進めることが出来ました。道中のレース運びに言うことは無かったと思いますし、直線でもゴールまでしっかりと脚を使ってくれましたね。ただ、重馬場だったこともあり、道中はノメってしまう場面があったようで、そこはまだ線の細いところがありますから、今後の成長と共にしっかりしてきてもらいたい部分ではあります。それでも、改めて力があるところを示してくれて良かったですし、C.ルメール騎手も『今日は良いポジションに付けて、エキサイトすることなく走れていました。やはり能力がありますし、馬も大人になってきてくれています』と評価してくれました。しっかりと結果を出してくれましたし、この後は無理せずに牧場にお戻しする形になるかと思います」
あばた先生の走法診断
バランス的に持ち直しましたね。おめでとうございます。クビは相変わらずやや高めで、全体の連動性を見ると硬さは残りますが、馬の個性の範囲でしょう。追走時のピッチがやはり安定していて、ある程度スピードに乗せていく形が現状は合うようです。気性がもう少し大人になったら貯めてキレる脚も使えそうな回転力と後肢の踏み込みの力強さが良いですね。 注文をつけるならば、直線で坂を登った後に右手前から左手前に戻しました。この変換自体は若駒にとっては致し方ないので、悪くはないと思いますが、その際の2サイクルでトビの高さが不安定になりバランスをやや崩しています。精密に測っていませんが、おそらく一瞬やや減速しています。ここがもう少しスムーズになると良いですね。今後、重賞勝てる馬としてやれるかどうかのポイントになってくるように思います。